議会報告・2002年 9月一般質問

一般質問と答弁(要旨)

1.多くの市民が誇る名水を守るため市は全力をあげよ
2.ゴミ焼却場建設は地元住民合意に全力を
3.誰もが安心できる介護保険の改善早急に
4.男女共同参画条例の制定を


多くの市民が誇る名水を守るため市は全力をあげよ

 本市には、多くの市民が誇る名水百選に選ばれた、出流原弁天池湧水があります。しかし、写真にあるように、今年の八月と十月には、台風の後、今までにない池の水が白濁してしまうという事件がありました。

 今、弁天池のすぐそばでは、北関東自動車道周辺整備ということで鉱山の山崩しのために、事業者によるダイナマイトが連日かけられています。

2002年10月2日 台風のあと白濁した弁天池

 このような状況のなかで矢板市など他の多くの自治体で水源保護条例がつくられているが、本市も条例化し、事業者などの水脈・水源破壊や汚染などから水を守るべきではないかとせまったのに対して、市長は、「本市は水に大変恵まれた土地柄であったため、今まであまり必要性が感じられなかったが、今後上流部の開発面積が拡大してきていることにより、状況が変化してきていると考えるものです。水源保護については、今後、関係部局で検討を加えていきたい」と答えました。

 さらに、水源を守るために市は全力をあげるべきであるという質問に、「採石業者のハッパによる水脈破壊をどのように防止できるか具体的に検討している」と市長は答えました。

ゴミ焼却場建設は地元住民合意に全力を

 町谷町と関川町会が市と締結した新都市開発エリア内の一般廃棄物建設予定地をめぐり、黒袴町内で今、反対運動が起きています。

 しかし、市は、説明責任を果たしたとして環境アセスメントの実施に踏み切っています。

 この環境アセスメントの考え方についての質間に対し、市は、「生活環境影響調査をして実施するが、法律でも結果の提示や意見の聴取について細かく定めているので、それに従ってい進めていきたい」と述べました

 さらに、「合意が得られるよう努力していくべきだ」との質問に対し、「何度かにわたり地元住民への説明を行ってきている。さらに、対話を重ねて、合意が得られるように最大限努力していきたい」と述べました。建設にあたっても、「最大限合意のための努力をし、建設した後の公害防止協定の締結や、意見交換の機関の設置を考えている」と述べました。

誰もが安心できる介護保険の改善早急に

 来年度からの介護保険の見直しで、保険料の値上げが計画されています。老人医療の負担増もこの十月からおこなわれました。高齢者の中には、食費や生活費を削らなければならないほど切実になっている方も増えています。

 介護保険料の滞納のために、必要な介護が受けられない方がいるのかとの質間に、「いません」と答弁しました。

 国に対して強く意見を上げるべきという質間に、「国は積極的に財政措置をおこなうこと、また、低所得者対策に力を注ぐよう要望している。今後とも機会あるごと国に要望していきたい」と答弁しました。

 市独自でも、積極的な低所得者の負担を軽くする措置を早急にとっていくべきです。

男女共同参画条例の制定を

 「男女共に人間らしく豊かに生きたい」これは住民の切実な願いです。女性にとって、雇用の場での母性の保護や賃金の低さなど改善すべき課題があります。また、子育て支援策として、保育所や学童保育の充実など欠かすことができません。夫婦間の暴力などの悩みの相談所の充実なども大切です。

 本市も、男女共同参画プランが策定されましたが、さらに条例づくりを目指すべきとの質問に、「重要な施策と考えている。条例化をめざしたい」と答えました。

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