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■ あらまし
桐生は奈良平安の昔、白滝姫の伝説より1,200年、特に江戸末期に京都西陣をこえた70万両の織物出荷を背景に、日本の商人文化の中心地の一つでした。この古い歴史を持ち近代日本の絹の彩りをにない続けた桐生は、大戦後、時代の流れとともにハイテクとファッションの街としての新しい脱皮を計りつつあります。往昔の織物を育んだ美しい山と水と人情が数々の個性ある人々を生み、その生きた証しを何か故郷に残し、次の世代に引き継がれて行く--それが文化なのでしょう。 この美術館は当市出身の大川栄二氏が寄贈したもので、これに呼応して生まれた市民運動を軸に、市当局の全面的協力により公益財団法人として出発しました。氏が長年にわたり蒐集した約5,500点のコレクションの中心は、昨今に至り日本近代洋画史の切口を変えたといわれる松本唆介・野田英夫の代表作を含めた80点です。 また一部海外作家を含め、この二人の周辺を巡る人間的画家達の作品群で構成され、絵を人格と見てその人脈をたどって蒐集した、日本で唯一のユニークな展観を試みています。さらに日本近代洋画の原点と思われる藤島武二のエスキース100点(旧安宅コレクション)及び、清水登之滞米デッサン200点も貴重なものです。 なお市民のために開かれた美の館として、明治から現代への美術の流れを鳥瞰するコーナーも小規模ながら常設すると共に、年4回の企画展を常時、併催しています。ささやかな美術館ですが、美のあたたかさ、人のぬくもりを感ずるような余韻ある館(やかた)になれば、と願っています。
● 明治から現代に至る近代洋画の展開 小山正太郎、堀江正章、浅井忠、ラグーザ玉、牧野義雄、藤島武二、青木繁、岡田三郎助、和田英作、吉田博、満谷国四郎、熊谷守一、斉藤与里、小林万吾、小出楢重、三宅克己、間部時雄、金山平三、跡見泰、岸田劉生、加賀孝一郎、武者小路実篤、佐藤春夫、青山熊治、古賀春江、前田寛治、恩地孝四郎、川口軌外、南城一夫、斉藤義重、野□謙蔵、中川紀元、里見勝蔵、佐分眞、今西中通、茂田井武、神原泰、安藤義茂、藤井令太郎、佐野繁次郎、佐藤敬、山中春雄、山口長男、オノサトトシノブ、菅井汲、松下春雄、管野恵介、小山田二郎、須田剋太、横尾忠則、靉嘔、荒川修作、他 ● 松本竣介の周辺画家 中村不折、萬鉄五郎、中村舜、深沢省三、紅子、藤田嗣治、澤田哲郎、靉光、三岸好太郎、鳥海青児、海老原喜之助、曽宮一念、福沢一郎、林倭衛、麻生三郎、難波田龍起、長谷川利行、鶴岡政男、糸園和三郎、井上長三郎、吉井忠、山口薫、寺田政明、大沢昌助、桂ユキ、伊藤久三郎、瑛九、村井正誠、浜田知明、池田満寿夫、堂本尚郎、泉茂、磯辺行久、吉原英雄、宇佐見圭司、難波田史男、石井壬子夫、鈴木満、他 ● 野田英夫の周辺画家 国吉康雄、北川民次、清水登之、中西利雄、脇田和、古茂田守介、寺田竹雄、他 ● 海外作品 ジェリコー、シニャック、ボナール、マティス、ルオー、ヴィヨン、デュフィ、ドラン、レジェ、ピカソ、ブラック、ダリ、モディリアー二、スゴンザック、デュシヤン、シャガ一ル、キリコ、エルンスト、マルケ、スタール、ミロ、グロス、ジャコメッティ、ベルメール、ニコルソン、アペル、徐悲鴻、ウェーバー、ヘンライ、シン、デイヴィス、ラックス、スローン、ソイヤ一、ベントン、ベン・シャーン、マーシュ、アルバース、サム、オルデンバーグ、ジャスパー、ヴァザルリ、ウオーホ/し、クリスト、他 ● 彫刻作品 柳原義達、丹越保武、佐藤忠良、流政之、保田春彦、掛井五郎、ムーア、クラベ、ダリ、グレコ、ボナノッテ、ヒックス、他 |
黒い花 --「美」 花の美にうたれてゐる少女に 松本竣介遺稿より |
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