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14.「週刊金曜日」への投稿をUPしました

今まで 仕事が一段落し気が向いた時など、いたずら書き程度の似顔絵を描いていましたが、 「週刊金曜日」8/4号 読者欄の「言葉の広場」に風刺イラストが掲載されました。
これを機に今まで掲載されたイラスト・写真・文章を没作品も含め紹介させていただきます

2019・9・13号 〔 今月のテーマ 秋と旅行 〕
憧れのインド鉄道の旅
 40年前、未知の体験を求めて職場に迷惑が掛からぬよう一年かけて準備した。「インド鉄道の旅15日間」真夜中のボンベイ上空、暗闇に灯りがどこまでも続き、あまりの広さに圧倒される。空港、午前3時20分インド側からガラス越しにへばりつき濃い大きな目でこちらを凝視する人々?外へ出ると異様な臭いと熱気にタジタジ。民家はどこも開けっ放しでほとんどの人は外で寝ている。  目的の世界遺産巡りは石窟寺院エローラが圧巻。乗ったタクシーは砂ぼこりで真っ白、トランクの荷物も砂、砂。デカン高原は女性の大敵「乾燥」の大地で肌、目、唇の渇きが辛い。湖に浮かぶ王宮ホテルに泊まったり、アグラからの夜行列車ではガイドも含め修学旅行のようにはしゃいだ。揚げドーナツが朝の駅弁。田舎では孔雀が道を横切り、インコが空を飛ぶ。なにもかも珍しく文化の違いに驚 きの連続。水あたりをしたものの楽しい事ばかりだった。
 一番のカルチャーショックは時間の観念だ。列車が時刻通りに来ないのは当たり前、そのうち来るという鷹揚さ。ホテルでのディナーはスープの次が出てこない、次の料理の後も待つ。ウェイターは何人も立っているだけ。メインディッシュまで紅茶をお替りし過ぎて、今でも飲みたくない。ルーズさに腹を立て怒鳴りつけた人もいた。日本での私は効率第一主義で時間はきっちり守るべきと考え ていた。だがそれは必ずしも唯一普遍の価値なのだろうか・・・?ゆったりと適当に暮らすのもいいと思ったが、帰国してすぐ忙しい生活に戻ってしまった。水あたりで7食も抜き、帰国時はGパンがゆるゆるだった。
 

写真「小さくて可愛いい君」
『週刊金曜日』2022年11/25号 掲載
投書 憧れのインド鉄道の旅
2019年9/13号 掲載

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