トップページに戻る

こちらカッテに応援団
ニナチエになっちのお薦め本

このページのグラフィック使用は,著作権者の許可を得ています.(団長)


今回も気張ったページができました.に励ましのメールを送ろう!!
この欄に載せます.きっと,
からお返事がいただけるかもしれない.

へのメール info@kattedan.net


第6回 2000.10/14.
一部修正2000.10/15.
一部修正2001.06/30.
部分的に更新1999・6/9・6/14

川端 誠 特集


もうすぐ絵本作家の川端誠さんが足利図書館にやってくるぞー!!
まだ読んでいない人は、ぜひチェック入れてみて!

1952年、新潟県上越市生まれ。
処女作『鳥の島』で第5回絵本にっぽん賞を受賞。以後多数の著作を発表。
作品によって異なる表現技法を用い、多様な世界を展開しています。
挿絵や翻訳も手がけていますし、
絵本作家ならではの絵本解説(『絵本を楽しく読見ましょう』リブロポート など)も好評です。

なた一丁を腰に下げ、気の向くままに旅を続ける主人公、その名も風来坊。酒は飲むし、ガタイはいいしで、およそお坊さんらしくないけれど、
困った人を見かけたら、決して見捨ててはおけない性分の彼。

得意の木彫りで幾つもの困難を乗り切る筋立てが鮮やかです。

私が特に好きなのは『風来坊の子守唄がきこえる』(1991)。
ごうごうと燃える村の中にまっしぐらに飛び込んでいく風来坊。炎の中から赤子を救い出すスピード感あふれる冒頭シーン。それから彼は親を探して、子連れ旅を始めます。

「風(ふう)」と名付けた子の無邪気さ。一匹狼で険しい表情ばかりだった風来坊も、この子の前では笑みを浮かべるのです。「風」も風来坊を慕って素直にすくすくと成長します。

中盤、満天の星の下で野宿をする2人。子守唄をきかせる風来坊と、眠そうな「風」。でもページをめくると、先に眠りについているのは風来坊の方。「風」は彼の体にそっとむしろをかけ直してあげている。

字のないこの見開きの、なんという静けさ、優しさ!!
そしてその後の切ない展開・・・何度読んでも涙があふれてきます。

リズミカルな文章は『開き読み』にも向いていて、また1人でじっくり眺めても心に残る絵本。

大人も子供も、読んだ人はきっとみんな風来坊が好きになると思います!

「風来坊シリーズ」(BL出版


リズミカルな文章は
『開き読み』にも向いていて、
また1人でじっくり眺めても心に残る絵本。

※他シリーズ
『風来坊』
『かえってきた風来坊』
『風来坊危機一髪』
『さくらの里の風来坊』

シリーズ最新作の『十二支のお節料理』(1999)をご紹介!

版画に着彩したこれらのシリーズ(他、「お化けシリーズ」も同じ技法)は、
太い線による絵と字、ハッキリとした色使いがとても美しい。

十二支の動物達は年末、年神さまに頼まれて、お節料理をせっせと作ります。
干支の順番と料理を作る手順を一致させ、なおかつそれぞれの動物の特徴を活かした役割を与えている。さすが、年神様!!(というより、「さすが、川端誠さん!!」ですね)

まずネズミは、家のそうじと正月飾り作りをわらわらとこなし、次に畑に詳しいウシが、のっそり野菜や米を選んでくる。・・・そんな風にして、動物達によって料理がだんだんと出来上がり、最後のイノシシが生ゴミと火の始末をして、全て終了!

更けゆく雪の大晦日。

この先は字のないページが続きます。元日の早朝の家の外観。屋根に積もった雪は、朝日に照らされ眩しいほどの白さ。

きれいに貼り替えた障子とお正月飾りも、清らかです。(1ページ目の、手入れ前の外観と比べると違いは明らか!)またページをめくると、今度は室内のお正月飾り。そしてお座敷に準備されたお節料理。

最初にやってきたのは、やっぱりネズミたちでした。次のページで全員揃い踏み!晴れ着を着たつがいの十二支達が見開きいっぱいに並びます。

おめでたい気分になれる1冊!

「十二支シリーズ」(BL出版


色鮮やかでおめでたい気分になれる1冊!
※他のシリーズ
『十二支のお正月』
『十二支の年越(としこし)』
『図案集 十二支の年賀状』

※他シリーズ
『ばけものつかい』
『まんじゅうこわい』
『はつてんじん』

落語絵本シリーズ(クレヨンハウス)


やっぱり一番好きなのは『じゅげむ』(1998)かな?

大人には当然よく知られたストーリーですが、今の子ども達はどれだけ知っているのでしょうか?

落語という古典芸能の入門としても、大変有効な絵本だと思います。
・・・なあんて小難しそうなことを言わなくても、間違いなく面白い絵本!!

背景がシンプルな分、登場人物達がはっきり浮かび上がってきます。話は当然簡略化しているんだけど、キレの良さをきちんと残していて、「落ち」ではしっかり笑えます。テンポの良さなど、本当の落語を聞いているのと印象が変わらないのは、さりげないようで計算しつくされた構成の工夫にあるように思います。

「ものがたり」三部作


※他シリーズ
『森の木』
『ぴかぴかぷつん』

絵本デビュー作『鳥の島』(1992)をご紹介。以前はリブロポートから出ていて、その後BL出版より復刊しました。
(画像は絶版のものですが、今は黄色い表紙だとか)

紙粘土半立体画面にアクリル絵の具を着彩したという質感あふれる作品です。

平和な群れの生活を捨てて、海へと飛び立つ一羽の鳥。大空に憧れてまっすぐ飛び続けていきますが・・・。

頁の中央に文章に沿った絵がありますが、その枠に当たる部分のデザインもよく眺めてみて!たくさんの鳥達が見えてきますよ。

読んでいて怖さも感じます。他三部作も同様ですが・・・。
沈んでいった鳥達を待ち受ける暗い海。とにかく絵本ながら「死」が生々しいんです。その分、「生」への希望も強く感じ取れるのではないでしょうか。

サボテンシリーズ(BL出版


1作目は『おどるサボテン』(1992)!

秋の大温室が舞台。夏の夜に一晩だけ花を咲かせるサボテンの
エキノプシス・マルティプレックス(マルティと呼ばれている)がうっかり花を咲かせて大はしゃぎ!

天真爛漫なマルティがとにかくカワイイ!!浮き浮きしながら読みました。

リズム感のある文章は、これまた『開き読み』向き!!
だけど、マルティのほか、カルネギア・ギガンティアとか、コスモス・ビピナタスなど舌をかみそうな登場人物の名前だけはしっかり練習しなきゃ。

※他シリーズ
『サボテンたちのゆきあそび』

文化講演会のご案内

『絵本を楽しく読見(よみ)ましょう』

〜川端誠さんを迎えて〜

日時:2000年11月11日(土)午後2時〜4時(受付は1時30分〜)
場所:栃木県立足利図書館 視聴覚室(2階)

対象:小学生〜成人
定員:80名(先着順)

申込受付:10/11(水)から、来館または電話(0284−41−8881)で足利図書館まで。
著作等展示:10/01(日)〜11/29(水)まで足利図書館1階ホールにて。

川端さんの直筆メッセージも展示してあるぞっ!見に行こう。


 に励ましのメールを送ろう!!
この欄に載せます.きっと,
からお返事がいただけるかもしれない.

へのメール info@kattedan.net


お薦め・バックナンバーのご案内

お薦め
 バックナンバー

第6回 2000.10/14

第8回 2003.11/08
どい かや 特集


もともと彼女の絵が大好きだったのですが、
今年8月、初めて原画展を見てきたことも特集を組みたいと思う大きなきっかけになりました。

吉祥寺の絵本店「トムズボックス」でのどいかや展。
タイトルは「うさぎのルーピースー」。

案内のDMには、眼をつむって横たわるうさぎの絵。
「朝おきると/机の下で/うさぎが死んでいました。」

温かいストーリーの絵本を描き続けてきた彼女ですが、
この原画展の物語には「死」を見つめる静かな悲しみがありました。
彼女の作風は、今後ますます深みを増すのかもしれません。

お薦め
 バックナンバー

第7回 2001.06/20

宮西 達也 特集
第7回 2001.06/20.


今回は、人気絵本作家・宮西達也さんの特集です。
作品を国語教科書やTV(ポンキッキーズなど)に採り上げられたり、
また、たくさんの絵本賞を受賞されたりと、大活躍中の宮西さん。
そんな中、全国各地で講演し、
心温まるお話を聞かせて下さったりもしています。

今年の冬、足利での講演会を聞きにいって、
少しご本人とお話する機会に恵まれました。
作風から、もっとドタバタした、
にぎやかな感じのおっちゃんを想像していたのですが、
実際は、色白で、とびきり優しい目をした、物静かな感じの方でした。
話しぶりも、ちょっと神父さんみたいだったなあ。

その後改めて絵本を見直すと、
確かに、コミカルな中にも優しさあふれる作品ばかり。
本人の人柄も含めて、ますますファンになってしまいました。
オススメです!!

お薦め
 バックナンバー

第6回 2000.10/14

第6回 2000.10/14
川端 誠 特集


もうすぐ絵本作家の川端誠さんが足利図書館にやってくるぞー!!
まだ読んでいない人は、ぜひチェック入れてみて!

1952年、新潟県上越市生まれ。
処女作『鳥の島』で第5回絵本にっぽん賞を受賞。
以後多数の著作を発表。
作品によって異なる表現技法を用い、多様な世界を展開しています。
挿絵や翻訳も手がけていますし、絵本作家ならではの絵本解説
(『絵本を楽しく読見ましょう』リブロポート など)も好評です。

お薦め
 バックナンバー

第5回 2000.05/28

第5回 2000.05/28
『2000 出会いの本50冊』からオススメ!!


毎年「子どもと本の出会いの会」が,
春に「出会いの本50冊」というものを発表しているのですが,
今回はその中から、個人的に気になった本を4冊!ご紹介します.

今年は「こども読書年」
ぜひ児童書や絵本にも目を向けてみて下さいね.

お薦め
 バックナンバー

第4回 1999.10/08

第4回 1999.10/08
今回は人気作家、北村薫さんの作品をオススメ!


デビュー当初は覆面作家で通していた北村薫さん,
名前から「
」と思い,
読んでみてますます「
??」と思ったものです.
・・・あ,もちろん,性別の話.あと,年齢も.

既に元国語教師の男性だったということは明かされていますが,
知ってなお女性らしさを感じてしまう,
そんな繊細な文章の書き手だと思います.
余談ですが,
社会派小説家の高村薫さんは女性であり,
読者がよくこの2人の性を混同してしまうというのは有名な話.

お薦め
 バックナンバー

第3回 1999.06/08

第3回 1999.06/08

今回は大好きなたむらしげるさんの作品から
4点をご紹介します!


絵本作家,イラストレーター
そして最近では
Mac絵筆の代わりにして
映像作家としての活躍もめざましい
たむらしげるさん

皆さんも
テレビのCMや,雑誌の表紙,ポスター,カレンダーなどなど
きっと日常の中で何気なく彼の作品を目にしているはず

新しいのになぜかなつかしい
クールなのにどこかほのぼのしているたむらワールド
もっともっと多くの人にその魅力を知ってほしいと思います

お薦め
 バックナンバー

第2回 1999.04/08

第2回 1999.04/08

宮澤賢治特集!


ハマる人はハマりまくるけれど、
そうでない人はなかなか入れない賢治ワールド。

でも、

カタイ評論や全集以外にも
読みやすい本はたくさんあるんですよ。
 これを機に、
ぜひぜひ読んでみて下さい。

トップページに戻る

へのメール info@kattedan.net


producted by EKiP

こちらカッテに応援団

編集責任者および著作権:こちらカッテに応援団
デジタル・デザイン・オフィス・エキップ
編集局:info@kattedan.net

Kattedan Web Site

Editorial Office and Copyright:Kochira Katteni Ouenndan
& Digital Design Office EKiP
info@kattedan.net