トップページに戻る

こちらカッテに応援団
ニナチエになっちのお薦め本

このページのグラフィック使用は,著作権者の許可を得ています.(ニナチエ)

第7回 2001.06/20.

宮西 達也 特集


今回は、人気絵本作家・宮西達也さんの特集です。
作品を国語教科書やTV(ポンキッキーズなど)に採り上げられたり、
また、たくさんの絵本賞を受賞されたりと、大活躍中の宮西さん。
そんな中、全国各地で講演し、心温まるお話を聞かせて下さったりもしています。

今年の冬、足利での講演会を聞きにいって、少しご本人とお話する機会に恵まれました。
作風から、もっとドタバタした、にぎやかな感じのおっちゃんを想像していたのですが、
実際は、色白で、とびきり優しい目をした、物静かな感じの方でした。
話しぶりも、ちょっと神父さんみたいだったなあ。

その後改めて絵本を見直すと、確かに、コミカルな中にも優しさあふれる作品ばかり。
本人の人柄も含めて、ますますファンになってしまいました。
オススメです!!

宮西さんのホームページ

『あるひ おねえちゃんは』
(フレーベル館)


お姉ちゃんは、ちょっと優しくて、ちょっと意地悪。

 妹の目から見た、お姉ちゃんとの日常。宮西達也さんの、記念すべき第1作目の絵本です。文章は、奥様のみやにしいづみさん。

 読んだ人の多くが、主人公と自分を重ね合わせることと思います。私にも、妹が2人います。だからこの絵本を読んだ時には、姉の視点から
「ああ、それ分かる、分かる」って何度もうなづいてしまいました。
妹を可愛がったり、時にはいじめたりしてしまう気持ち。どちらにせよ根っこの部分では、かわいくて仕方がないのですよね。

忘れていた妹との思い出が、次々によみがえってきてしまいました。
そんなノスタルジックな絵本とも言えましょう。

宮西さんは他にも、兄弟姉妹をテーマにした絵本をたくさん描いています。

『おにいちゃんはいいな』(講談社)
小学生のお兄ちゃんがうらやましくて仕方がない、幼稚園生の弟のぼく。

『おおきくなったらなにになる』(講談社)
お姉ちゃんと妹の私は、大きくなったら何になるという話を
どんどんエスカレートさせていきます。(よくやったなァ、それ!)

『まねしんぼう』(岩崎書店)
大好きなお兄ちゃんのまねばっかりしている妹。

誰もが知ってる正義の味方ウルトラマン。
たたかいを終え、飛び立つ先に待つわが家。
実は彼も、普通のマイホーム・パパだった!!
疲れた体にむち打って、愛する息子のために
「怪獣ごっこ」だってやっちゃう。
(息子がウルトラマン役。自分が怪獣役。)
でも叱る時は、厳しく。
時に悩みつつ、愛を背中で語るパパ。

うちのお父さんも、みんなのお父さんも
誰もが素敵なウルトラ・パパなんだ!
そう思うことが出来る素敵な絵本です。

ちなみに、宮西さん自身、4人のお子さんのパパなのですね。

また、この人気シリーズの最新作は、
『パパはウルトラセブン・ママだってウルトラセブン』です。

他にも、宮西さんの”お父さん絵本”は、こんなのがあります。

『おとうさん・パパ・おとうちゃん』(すずき出版)
家での呼ばれ方と、職場での呼ばれ方。
「お父さんには2つの名前があるんだなあ」と
読んだ子ども達の感心する顔が、目に浮かびます。
そして、あっと言わせるオチ!!ちょっとスゴイです。

『おとうさんはウルトラマン』
(学研)


『うんこ』(すずき出版)


小学生の男の子が、思わず手にとってしまうような
衝撃的にストレートなタイトル!!でも大丈夫(?!)。

宮西さんが、自分のお子さんが赤ちゃんの時に
オムツをのぞきこんでは、お腹の調子を確認していた
その愛情あふれる視点から描いた絵本なんですよ。

シリーズに、『おっぱい』もあります。
(これまたストレートでしょう?)

宮西作品には、たくさんのおおかみとぶたが登場します。
たいていは、“喰う”“喰われる”の関係の両者。

そのドタバタぶりが描かれたものが多い中、
ちょっと異色なこの1冊に注目。

ワイルドなおおかみくんと、優しいぶたちゃんが
なんと恋に落ちてしまいます。

自分と違うところを持った人を、
好きになってしまう気持ち。
小さなことで「どきっ!」としてしまう胸のときめき。
きっとみんなにも覚えがあるはず。

“喰う”“喰われる”の関係に話を戻せば、
他にこんな絵本もありますよ。(全てすずき出版)

『はらぺこおおかみとぶたのまち』
『ぶたくんと100ぴきのおおかみ』
『きょうはなんてうんがいいんだろう』

3作いずれも、おおかみとぶたのドタバタ追いかけっこ。

『にゃーご』
ねこのおじさんと、いたずらっこの3匹のねずみの話。
小学校の教科書にも載った作品です。

『カエルくんのおひるね』
のんきなカエルくんと、それを狙う????達。
7月には「ポンキッキーズ」で紙芝居として紹介予定。

『どきっ!恋するってこんなこと』
(岩崎書店)




お薦め・バックナンバーのご案内

お薦め
 バックナンバー

第6回 2000.10/14

第8回 2003.11/08
どい かや 特集


もともと彼女の絵が大好きだったのですが、
今年8月、初めて原画展を見てきたことも特集を組みたいと思う大きなきっかけになりました。

吉祥寺の絵本店「トムズボックス」でのどいかや展。
タイトルは「うさぎのルーピースー」。

案内のDMには、眼をつむって横たわるうさぎの絵。
「朝おきると/机の下で/うさぎが死んでいました。」

温かいストーリーの絵本を描き続けてきた彼女ですが、
この原画展の物語には「死」を見つめる静かな悲しみがありました。
彼女の作風は、今後ますます深みを増すのかもしれません。

お薦め
 バックナンバー

第7回 2001.06/20

宮西 達也 特集
第7回 2001.06/20.


今回は、人気絵本作家・宮西達也さんの特集です。
作品を国語教科書やTV(ポンキッキーズなど)に採り上げられたり、
また、たくさんの絵本賞を受賞されたりと、大活躍中の宮西さん。
そんな中、全国各地で講演し、
心温まるお話を聞かせて下さったりもしています。

今年の冬、足利での講演会を聞きにいって、
少しご本人とお話する機会に恵まれました。
作風から、もっとドタバタした、
にぎやかな感じのおっちゃんを想像していたのですが、
実際は、色白で、とびきり優しい目をした、物静かな感じの方でした。
話しぶりも、ちょっと神父さんみたいだったなあ。

その後改めて絵本を見直すと、
確かに、コミカルな中にも優しさあふれる作品ばかり。
本人の人柄も含めて、ますますファンになってしまいました。
オススメです!!

お薦め
 バックナンバー

第6回 2000.10/14

第6回 2000.10/14
川端 誠 特集


もうすぐ絵本作家の川端誠さんが足利図書館にやってくるぞー!!
まだ読んでいない人は、ぜひチェック入れてみて!

1952年、新潟県上越市生まれ。
処女作『鳥の島』で第5回絵本にっぽん賞を受賞。
以後多数の著作を発表。
作品によって異なる表現技法を用い、多様な世界を展開しています。
挿絵や翻訳も手がけていますし、絵本作家ならではの絵本解説
(『絵本を楽しく読見ましょう』リブロポート など)も好評です。

お薦め
 バックナンバー

第5回 2000.05/28

第5回 2000.05/28
『2000 出会いの本50冊』からオススメ!!


毎年「子どもと本の出会いの会」が,
春に「出会いの本50冊」というものを発表しているのですが,
今回はその中から、個人的に気になった本を4冊!ご紹介します.

今年は「こども読書年」
ぜひ児童書や絵本にも目を向けてみて下さいね.

お薦め
 バックナンバー

第4回 1999.10/08

第4回 1999.10/08
今回は人気作家、北村薫さんの作品をオススメ!


デビュー当初は覆面作家で通していた北村薫さん,
名前から「
」と思い,
読んでみてますます「
??」と思ったものです.
・・・あ,もちろん,性別の話.あと,年齢も.

既に元国語教師の男性だったということは明かされていますが,
知ってなお女性らしさを感じてしまう,
そんな繊細な文章の書き手だと思います.
余談ですが,
社会派小説家の高村薫さんは女性であり,
読者がよくこの2人の性を混同してしまうというのは有名な話.

お薦め
 バックナンバー

第3回 1999.06/08

第3回 1999.06/08

今回は大好きなたむらしげるさんの作品から
4点をご紹介します!


絵本作家,イラストレーター
そして最近では
Mac絵筆の代わりにして
映像作家としての活躍もめざましい
たむらしげるさん

皆さんも
テレビのCMや,雑誌の表紙,ポスター,カレンダーなどなど
きっと日常の中で何気なく彼の作品を目にしているはず

新しいのになぜかなつかしい
クールなのにどこかほのぼのしているたむらワールド
もっともっと多くの人にその魅力を知ってほしいと思います

お薦め
 バックナンバー

第2回 1999.04/08

第2回 1999.04/08

宮澤賢治特集!


ハマる人はハマりまくるけれど、
そうでない人はなかなか入れない賢治ワールド。

でも、

カタイ評論や全集以外にも
読みやすい本はたくさんあるんですよ。
 これを機に、
ぜひぜひ読んでみて下さい。

トップページに戻る

へのメール info@kattedan.net


producted by EKiP

こちらカッテに応援団

編集責任者および著作権:こちらカッテに応援団
デジタル・デザイン・オフィス・エキップ
編集局:info@kattedan.net

Kattedan Web Site

Editorial Office and Copyright:Kochira Katteni Ouenndan
& Digital Design Office EKiP
info@kattedan.net