アメリカ映画が大好きでした。話題作と言われるスパイアクション、ミステリー、ヒューマンドラマなどを見てきましたが暴力と戦闘シーンの多さに辟易し、最近は権力に立ち向かうジャーナリストものなどへと興味が移ってきました。
映画の中で垣間見られる社会は、物がすでに溢れているにもかかわらず、誕生日やクリスマスにプレゼントを交換したり、女性は肌を露わにし男性を惑わし、男は獲物を求めさまようオオカミの如し・・・アメリカンドリームとは社会的成功のことでしょうが、そこにはおカネ=権力と物への異常な執着があると理解しました。
政治も経済も、激しい競争社会で多くの人にとってチャンスはなく、更に実社会での格差と差別を知るほどにアメリカへの失望が深まってきます。
それでも心に残る作品はいくつもあります。特に「12人の怒れる男」ではアメリカの市民の良心を感じました。「ショーシャンクの空に」は無実の罪で刑務所に入れられた男が、侮辱され、虐待され永遠と思われるような絶望の中で耐え、衝撃と感動のラストを迎えます。
理性と知恵が、悪を凌駕する希望の物語でした。彼が自由を手に入れたとき 、感激のあまり胸が苦しくなったものです。最近は感動する作品が少ないので昔のものばかり思い出します。正義と巨悪の他にいい男への「トキメキ」まで アメリカ映画は教えてくれました。
最近は拝金主義などと言われて久しい中国ですが、「初恋の来た道」と「山の郵便配達」は珠玉の作品です。これほどの純朴と清貧の物語があるでしょうか?莫大な製作費をかけずとも胸に浸みる作品ができることを証明しています。
コロナ化がある程度収束したら思いっきり映画を観たい。
新たな感動を求めて・・・・・・
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