8月8日訪台中の麻生副総裁の発言に驚いた。「防衛力を持っているだけではだめ、台湾海峡の安定のために使うという明確な意思を相手に伝えることが抑止力になる」「覚悟が求められている」「戦う覚悟だ」などと言った。
日本を代表する政治家がなぜ戦争を煽るようなことを言うのか? もともと中国の国内問題にアメリカが口を出しているのではないか、そこへ日本が自ら巻き込まれるような発言をするのは理解できない。
早速翌日には、中国から「身の程知らずのでたらめな発言だ」と批判されている。出先で世界に向けて麻生氏の覚悟を述べる必要があるのだろうか。かって「ナチスの手口に学べ」と言ったことも思い出される。
日本の何倍も軍事力を持っている国に対して、米国の手先となって最前線に立とうとは、何と愚かなのだろうか。抑止力を機能させるって誰が誰に何のためになのだろう。あなたが戦う覚悟を持っていようが、決して前線には出ないだろうし、日本国民は二度と戦争をしたくない。平和憲法を持っている日本はどの国とも争いを起こさないと誓っている。
麻生氏には、どんな困難な問題に対しても武力で戦わず、平和的に解決するという真っ当な「覚悟」を聞きたい。
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