渡良瀬はかつては川漁師が生計を立てられるほど多くの魚がいたと言う.足尾を源流にするこの河川は,明治の時代から痛めつけられてきた.戦後の高度経済成長期には異臭を放つほどの水質だった.
今では,すっかり蘇り毎年10月下旬から12月にかけて鮭の遡上を見ることができる.
鮭を見るには岸からよりも橋の上からがよい.写真は昨年(2006年)の11月10日,川崎橋の上から撮ったもの.メスが川底に尾びれを当てて産卵床を繰り返し繰り返し掘っていた.数匹のオスがこれに寄り添っていた.大きさは60〜70cmほど.
今年の春に支流の旗川で私が放流した鮭は今頃太平洋を悠然と泳いでいるのだろうか?まだ小さな彼らは鰹やマグロなどに追われて命からがら逃げ回っているのだろうか?そんな彼らも戻ってくるのは数年後.
鮭の観察は,中橋や田中橋,福猿橋の上からも可能.旗川のJRガード近辺(寺岡町)でも観察できます.
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