軽い気持ちで計画が決まった.毎年8月に学生時代の仲間が集まり宴会を行っている.終了間際になった頃,山に行こうと日取りまで決めてしまったのだ.卒論の地質調査で群馬の山を隅々まで歩き回った先輩がガイドをかって出た.誰が言い出したか,近場で登った感がある山がいいというので妙義山,上毛三山の一つだ.
先輩は紅葉の頃が特にいいと言う.岩肌に散らばる広葉樹と針葉樹.赤や黄,緑のモザイクに涙したと大げさだ. 鎖伝いに壁を横切ったり,垂直の岩を登ったり下りたりの緊張の連続.急な石段に安堵した.
自然石の展望台でのんびり休んでいると色鮮やかな山の服装の20代の女性が2人やってきた.教員上がりの仲間は気軽に話しかけ冗談も連発.上機嫌だ.
打ち解けた私たちは記念に写真を撮ってもらい,送ってもらった.可愛い女性2人とおっさんが5人,満面の笑みで写っていた.
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