一躍有名になった足利フラワーパーク.そのすぐ脇にあるのが迫間(はさま)湿原と多田木の小さな山.
湿原は自然観察公園になっており,尾瀬ケ原を思わせるような木道がある.ヤナギやミズナラの新緑,小さな沼や,苔むした地面.きしむ木道の音が楽しい.見晴し台が木道の途中にあり,ヨシが背丈ほどに延びる夏でも景色を楽しめる.
湿原の東端は小さな多田木山.風に新緑がこすれる音が心地よい.幅1.5mほどの細い道が頂上まで続く.
5月といえばフラワーパークの藤の花.平日でも,50号からの車が渋滞するほどの人出.生け垣の向こうは隙間がないほど人,人,人.
ところが,迫間湿原の木道にも,多田木山の山道にもすれ違う人は1組,2組.閑静な小道だ.
そんな緩やかな道を4,5回曲がってたどり着く頂上.そこに展望台.屋根があり5月の乾いた陽射しを遮ってくれる.
東足利を一望する景色もまた格別.渡良瀬川の堤防の手前に川崎町,奥戸町.向こう側は野田町,梁田町,福富町まで見えた.
帰りに渡良瀬川の堤防から多田木山を見た.そしたら緑の頂上に茶色の展望台がぽつんと小さく見えた.昨日までは気付かなかった.急にこの山に愛着がわいてきた.この季節,自転車でお出かけがお勧めです.
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