足利の平野部から北に目をやると,赤城山はゆったりと裾野を広げて横たわる.お隣上州の上毛カルタにある通り,『裾野は広し,赤城山』上州人は,裾野をそのまま稜線にし山をつくれば富士より高かったと.自慢ともつかない自慢をする.
山上には沼が2つ.ともに冬季は氷結し,大沼には大氷原ができる.かつてはスケートでにぎわったここも,いつの間にかリンクもなくなり,今はワカサギ釣り師が真っ白の中に色とりどりのウエアーで華を添えている.
厚さ20cm以上はある氷に直径20cm程度の穴をあけ,ここに釣り糸を垂れる,いわゆる穴釣り.時々,穴が凍らないように水面をかき混ぜるが,見る間にうっすら氷がはりはじめる.やはり気温が低い.標高が高いのだ.
この日は風もなくおだやかだったので,テントをたたんだ状態で何人もの釣り人が竿を上下していた.暖をとるための七輪は釣ったワカサギを天ぷらにするのにも活躍していた.
写真は埼玉県から来たという二人組.楽しそうだった.
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